食鳥処理工場の薬品、産廃コストの削減


加圧浮上の凝集剤を油脂処理剤に置き換え、年間744万円のコスト削減を実現。
加圧浮上の薬品費も、汚泥の脱水費用も、増える一方だった。
この食鳥処理工場では、加圧浮上装置でPACと高分子凝集剤を使用しており、薬品費用が高止まりしていました。あわせて発生する汚泥の脱水費用も増加を続け、コスト全体を圧迫していました。
導入前の状況
- 薬品2種を併用PACと高分子凝集剤を加圧浮上工程で同時使用しており、薬品費と汚泥処理費が重なっていました。
- 汚泥脱水費用が増大凝集剤の使用で発生する汚泥量が多く、脱水・処分にかかる費用が年々増加していました。
- 前処理の運転条件を継続後段の生物処理工程で対応できる可能性を検討しないまま、加圧浮上での薬品添加を継続していました。
生物処理だけで対応できるのに、加圧浮上で凝集剤を使い続けていた。
加圧浮上でのSS・油脂除去は、無機凝集剤を使わなくても浮上分離だけで対応できる可能性がありました。後段の生物処理工程に処理能力の余力があれば、凝集剤に頼らずコストを抑えられる状況です。この工場でも、生物処理の能力を確認したうえで凝集剤の停止を判断しました。
加圧浮上のPAC・高分子凝集剤を停止し、油脂処理剤ドレイン浄に一本化。
加圧浮上工程で使用していたPACと高分子凝集剤の投入を停止し、油脂処理剤ドレイン浄に切り替えました。凝集剤に頼らず浮上分離でSS・油脂を除去し、後段の生物処理工程で仕上げる運用に変更しました。
- PAC・高分子凝集剤を停止
- 汚泥・産廃発生量を抑制
- 脱水機の臭気も改善
- 加圧浮上装置はそのまま活用
- 後段の生物処理で仕上げ
製品詳細を見る → コストが約40%削減。脱水機の臭気も、しっかり改善。
薬品を止める前に、後段の処理能力を確認しておくこと。
加圧浮上の運用を変更すると、後段の生物処理工程にかかる負荷が大きく変わります。生物処理の処理能力に余力があるかどうかを事前に確認したうえで凝集剤の停止を判断することが重要です。この確認を経たことが、今回の切り替えを安定して進められた決め手でした。
同じことをやろうとして、うまくいかなかったケース。
凝集剤を油脂処理剤に置き換える対策は有効ですが、条件を確認せずに進めると逆効果になることがあります。現場でよく見られる失敗パターンを2つ紹介します。
生物処理の余力が、大きなコスト削減につながっていた。
この事例では、後段の生物処理工程で対応できる可能性があったにもかかわらず、加圧浮上でPACと高分子凝集剤を使い続けていたことがコスト増の原因でした。油脂処理剤ドレイン浄への切り替えにより、薬品・産廃コストを年間744万円(約40%)削減し、脱水機まわりの臭気も改善しています。設備を大きく変えることなく、薬品の見直しだけで実現できた改善です。
「うちの施設でも、薬品コストを削減できる?」まずはお気軽にご相談ください。
現在の加圧浮上の運転条件と使用薬品の情報をヒアリングしながら、コスト削減の可能性をご提案します。
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