惣菜工場の定期的に繰り返す汚泥流出の改善(改善事例24)

3ヶ月に1回
改善前の事故発生頻度
解消
改善後の事故発生
改善
汚泥沈降性
安定
汚泥界面
BEFORE 改善前
改善前の汚泥中に残留する油脂分の状況
AFTER 改善後
改善後の汚泥中に残留する油脂分の状況

流量調整槽へドレイン浄を投入し、3ヶ月ごとの汚泥流出事故の解消を実現。

RESULT
流入する油脂分をドレイン浄で分散・微細化し、バクテリアによる分解を促進することで、3ヶ月ごとに繰り返していた汚泥流出事故を解消しました。
汚泥の沈降性が改善し、汚泥界面も安定して運転できるようになりました。
既存の流量調整槽への定量投入だけで対策でき、大規模な設備改修は必要ありません。

事故前日までは順調だったのに、突然汚泥が流出した。

この工場では、沈殿槽の水面が良好な状態を保っていたにもかかわらず、ある日突然多量の汚泥が浮上し、放流水とともに流出する事故が起きていました。しかも一度で終わらず、3ヶ月ごとに同じ事故が繰り返されていました。

導入前の状況

  • 🌊
    前日まで順調だった
    事故前日までは沈殿槽の水面が良好な状態を保っており、前兆がないまま突然汚泥が浮上していました。
  • 🔁
    3ヶ月ごとに再発
    一度対処しても、およそ3ヶ月周期で同じ汚泥流出事故が繰り返し発生していました。
  • 基準内の数値を根拠に運転継続
    放流水のn-Hex(油脂分)は基準値内だったため、油脂分が原因という疑いを持たないまま同じ運転を続けていました。
放流水の油脂分濃度が基準内であっても、汚泥中に油脂が蓄積しているケースはよく見られます。まずは汚泥中の残留油脂分を測定してみることが、原因特定の第一歩になります。

放流水の数値は正常なのに、汚泥だけが浮いてきた。

ユーザーは脱窒や糸状菌の影響を疑い、長年原因を特定できずにいました。放流水のn-Hex(油脂分)は基準値内だったため、油脂分が汚泥浮上の原因になっているとは考えていませんでした。汚泥中に残留する油脂分を測定したところ、これが浮上の原因であることがわかりました。

原因究明前の状況
3ヶ月ごとに事故発生
脱窒・糸状菌を疑うも原因不明
n-Hex基準値内 汚泥中の油脂は未測定 浮上原因を特定できず
原因特定後の状況
汚泥流出事故が解消
残留油脂分の測定で原因が判明
油脂分散・微細化 生物分解を促進
放流水のn-Hex値だけでは、汚泥中に蓄積した油脂までは把握できない場合があります。定期的に事故が繰り返される場合は、汚泥そのものの残留油脂分を測定することが見極めの鍵になります。

流量調整槽へドレイン浄を定量投入。

残留油脂分が浮上の原因と判明したことを受け、流量調整槽へドレイン浄を定量投入しました。流入する油脂分をあらかじめ分散・微細化しておくことで、生物処理での分解を促進し、汚泥への蓄積を防ぎました。

導入製品
ドレイン浄
油脂を分散・微細化することで、排水処理槽内のバクテリアによる生物分解を促進する油脂処理剤です。滞留時間が十分な生物処理施設に適しており、本事例では流量調整槽への定量投入という形で運用しました。添加量の調整のみで導入できるため、既存設備を大きく変更する必要はありません。
  • 流量調整槽へ定量投入
  • 油脂を分散・微細化
  • 汚泥への油脂蓄積を防止
  • 沈降性・界面を安定化
  • 既存設備のまま導入可能
ドレイン浄 製品画像 製品詳細を見る →
投入を始める前に、壁面などに堆積した油脂の有無を確認しておくことをお勧めしています。堆積分が一度に溶出すると、負荷が急上昇する可能性があるためです。

3ヶ月ごとの汚泥流出事故が解消。沈降性も安定。

汚泥流出事故
解消
3ヶ月ごとに繰り返していた事故が、発生しなくなりました。
沈降性・汚泥界面も安定
改善前
3ヶ月に1回
/汚泥流出事故が発生
改善後
解消
/汚泥流出事故が解消
放流水質の基準は、導入前から一貫して満たしています。今回の対策により、沈殿槽の運転が安定し、突発的な事故対応にかかっていた手間もなくなりました。

投入前に、必ず汚泥の性状分析をしておくこと。

対策を始める前に、汚泥の性状分析を行い、油脂分が原因であることを確認しておく必要があります。原因を特定しないまま対策を進めると、狙った効果が得られないことがあります。また、流量調整槽への投入後は、壁面などに堆積していた油脂が溶出する場合があるため、投入初期は特に注意して観察することが重要です。

この確認を怠ると、堆積油脂の急激な溶出に気づかず、かえって負荷が上昇する可能性があります。投入前の性状分析と、投入初期の観察が、効果を安定させる鍵になります。

同じ対策をしても、うまくいかなかったケース

放流水のn-Hexが基準値内であることだけを根拠に判断すると、思わぬ落とし穴があります。

💥
堆積油脂が一気に溶出
投入を始めた直後、壁面などに堆積していた油脂が一気に溶出し、排水負荷が急上昇して汚泥流出事故につながることがあります。
🔍
放流水の数値だけで判断
放流水のn-Hexが基準値内であることだけを根拠に、油脂分は問題ないと判断してしまうケースがあります。汚泥中に油脂が蓄積していても、放流水の数値には表れないことがあります。
放流水の数値が基準内だからといって、汚泥中に油脂が蓄積していないとは限りません。事前に汚泥そのものの残留油脂分を確認しておくことが大切です。

汚泥流出の原因は、放流水では見えない油脂かもしれない。

汚泥の流出は、放流水のn-Hexが基準値内であっても、汚泥中に残留する油脂分が原因となっている場合があります。ドレイン浄を流量調整槽へ定量投入することで、油脂分の分散・微細化を促進し、生物処理での分解を後押しできます。本事例では、投入後に汚泥流出事故が解消し、沈降性・汚泥界面も安定しました。

「放流水の数値が正常だから油脂は問題ない」と思っていても、実は汚泥中に油脂が蓄積している可能性があります。現状のデータをお持ちであれば、簡単なヒアリングだけでもお気軽にご相談ください。

「うちの施設でも解消できる?」まずはお気軽にご相談ください。

現状の汚泥の状態・処理フローをヒアリングしながら、改善の可能性をご提案します。

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