米菓子工場の油脂堆積と油性バルキングの改善

手作業清掃あり
油脂回収(改善前)
清掃ゼロ
油脂回収(改善後)
汚泥浮上あり
沈殿槽の状態(改善前)
越流リスクなし
外部流出リスク(改善後)
BEFORE 改善前
改善前の流量調整槽の油脂堆積・沈殿槽の状況
AFTER 改善後
改善後の流量調整槽・沈殿槽の状況

油脂堆積の手作業清掃をなくし、沈殿槽の越流リスクも排除。

RESULT
流量調整槽にドレイン浄を連続点滴することで、槽内に堆積していた油脂が溶解・解消し、担当者による手作業の清掃作業がゼロになりました。
後段の沈殿槽でも汚泥浮上が解消し、過去に発生していた越流・外部流出のリスクがなくなりました。
既存の流量調整槽への点滴装置設置だけで完結し、大掛かりな設備工事は必要ありません。

担当者が網で油脂をすくう作業が、ずっと続いていた。

米菓子の製造排水には揚げ油由来の油脂が多く含まれます。油水分離槽で回収しきれなかった油脂が流量調整槽に流れ込み、槽の表面を覆う塊として蓄積していました。後段への影響を防ぐために、担当者が定期的に網ですくい取る作業が続いていました。

導入前の状況

  • 🛢️
    流調槽の油脂堆積
    製造排水由来の油脂が流量調整槽に蓄積し、槽の表面を覆うほどの塊になっていました。
  • 🪣
    手作業による回収清掃
    担当者が網を使って油脂をすくい取る清掃作業が発生し、現場の労務負担になっていました。
  • ⚠️
    沈殿槽での汚泥浮上
    油脂の流入により後段の沈殿槽で汚泥が浮上し、過去に越流・外部流出が発生していた状況が続いていました。
油水分離槽を設置していても、製造ピーク時に処理能力を超えると油脂が後段へ抜けていく現象は珍しくありません。流量調整槽の表面に膜や塊が見られる場合、同様の状況が起きている可能性があります。

油水分離槽の能力を、ピーク時の流入が超えていた。

この工場では前段に油水分離槽を設置していましたが、製造のピーク時間帯には流入量が処理能力を上回り、油脂が分離しきれないまま後段へ流出していました。流量調整槽はその油脂を受け取り続け、時間をかけて堆積・塊化していったものと考えられます。

油水分離槽の処理状況
ピーク時に超過
時間帯によって処理能力を上回る流入が発生
油水分離槽あり ピーク時に超過 油脂が後段へ流出 流調槽に堆積
ドレイン浄添加後の状態
油脂を分解
連続点滴で油脂を微細化・生物分解
ドレイン浄連続点滴 油脂を微細化・分解
油水分離槽は定常流量では有効に機能しますが、ピーク時の一時的な過負荷で油脂が分離しきれずに後段へ抜ける傾向があります。

流量調整槽への
ドレイン浄 連続点滴。

流量調整槽にドレイン浄を連続点滴することで、槽内に堆積した油脂を直接分解しました。設備の改造工事は行わず、点滴装置の設置だけで対応できました。

導入製品
ドレイン浄
微生物と酵素の複合作用で油脂を微細化・生物分解する液体製剤です。連続点滴によって槽内に安定して供給され、堆積した油脂を溶解するとともに、後段へ流れ込んだ油脂も処理水中で継続的に分解します。
  • 油脂を槽内で直接分解
  • 連続点滴で安定処理
  • 後段の汚泥浮上も抑制
  • 設備改造なしで導入可
  • 微生物・酵素の複合作用
ドレイン浄 製品画像 製品詳細を見る →
点滴量は実際の油分濃度や処理の反応具合を見ながら調整するため、少量から始めて様子を見るやり方が現場では定着しています。

油脂の堆積が解消し、清掃ゼロ。
沈殿槽の越流リスクもなくなった。

清掃作業
ゼロ化
流量調整槽の油脂堆積が解消し、手作業での回収清掃が不要に
汚泥浮上・越流リスクも解消
改善前
油脂堆積あり
/担当者が手作業で回収清掃
改善後
堆積ゼロ
/清掃作業ゼロ・越流リスクなし
後段の沈殿槽における汚泥浮上も解消しており、処理水の越流・外部流出のリスクはなくなっています。放流水質への影響は確認されていません。

点滴量の設定前に、実際の油分濃度を確認すること。

ドレイン浄の効果は点滴量の設定に大きく左右されます。この工場では対策前まで油脂を網で回収していたため、実際に流量調整槽へ流入していた油分濃度を正確に把握できていませんでした。点滴量の設定には、流入水の油分濃度を測定するか、少量点滴から始めた試験的な確認が有効です。油水分離槽の下流に位置する場合でも、ピーク時に流出する油脂量を別途確認することが判断材料になります。

点滴量が少なすぎると分解が追いつかず堆積が残り、多すぎると曝気槽の泡立ちが増す場合があります。処理状況を見ながらの段階的な調整が、安定した効果につながります。

浮上の原因を誤判断して、逆の対策をとったケース。

沈殿槽の汚泥浮上は、脱窒(窒素除去の過程で発生するガス)によっても起きます。原因の見極めを誤ると、効果のない対策や逆効果になる対策につながることがあります。

脱窒と誤判断して曝気を絞った
汚泥の浮上を脱窒由来と判断し、曝気量を抑える対策を取ったケースがあります。この場合、好気性微生物の活性が低下して油脂分解が停滞し、汚泥浮上がかえって悪化することがあります。
🔧
点滴量を固定したまま放置
季節や製造量の変化によって流入する油脂量は変動します。点滴量を初期設定のまま長期間変えずにいると、分解が追いつかない時期が生まれ、堆積が再発することがあります。
汚泥が浮上したとき、「脱窒由来か油脂由来か」の判断が対策の分かれ目になります。浮上の性状や臭気といった現場の情報が、原因の絞り込みに役立つ傾向があります。

油脂回収の手間と越流リスクを、同時に解消。

流量調整槽へのドレイン浄連続点滴は、油脂堆積の解消と後段の汚泥浮上抑制を同時に実現できます。設備改造は不要で、点滴装置の設置だけで導入でき、清掃労務のコストも不要になります。定期的な油脂回収清掃が発生している施設では、まずは処理フローの大きな変更より先に試せる選択肢です。

「油水分離槽があるから後段は大丈夫」と思っていても、ピーク時に油脂が抜けている可能性があります。流量調整槽の表面の状態を確認するだけでも、判断の材料になります。

「うちの施設でも油脂の問題を解消できる?」まずはお気軽にご相談ください。

現状の処理フロー・槽の状態・使用薬品をヒアリングしながら、改善の可能性をご提案します。

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