化粧品製造工場の水質改善

70mg/L
改善前n-Hex濃度
5mg/L以下
改善後n-Hex濃度
3ヵ月
基準値達成まで
数年間ゼロ
基準超過継続なし
BEFORE 改善前
改善前の排水中油脂類の状況
AFTER 改善後
改善後の排水中油脂類の状況

EXドレインの連続投入で、放流水のn-Hexを3ヵ月で基準値のわずか1/6まで改善。

RESULT
流動担体槽にEXドレインを連続投入することで、70mg/Lあったn-Hex濃度を3ヵ月で5mg/L以下まで改善しました。
導入前は基準値30mg/Lの2倍超(70mg/L)を検出。1ヵ月後に基準値内(20mg/L)へ、3ヵ月後にはほとんど検出されない水準まで改善しました。
特別な設備の追加や既存設備の大がかりな改造は不要で、処理剤の投入と運転条件の調整だけで達成できた事例です。

基準値の2倍以上のn-Hexが、ずっと検出され続けていた。

化粧品製造工場では、シャンプーやパックなどの原料に含まれる油脂類が排水に混入します。この工場では放流水のn-Hex濃度が基準値(30mg/L)を大幅に超過しており、排水基準を長期間にわたり守れていない状態が続いていました。

導入前の状況

  • ⚠️
    n-Hex:基準値の2倍超
    放流水から70mg/Lのn-Hexを検出。法定基準値30mg/Lを大幅に超過した状態が続いていました。
  • 🦠
    生物処理が機能不全
    排水処理系内に未処理の油脂分が堆積し、流動担体への微生物の付着が阻害されていました。
  • 🔄
    設計時の運転フローを継続
    化粧品製造では原料由来の複合油脂が排水に含まれますが、既存の処理フローをそのまま維持した状態では対応しきれなくなっていました。
化粧品・洗剤製造施設では、原料由来の界面活性剤や油脂類が排水処理に影響しやすい傾向があります。n-Hexの超過が続いている施設では、排水処理系内の油脂堆積が原因になっているケースが少なくありません。

流動担体が機能していなかったのは、油脂の堆積が原因だった。

この工場の排水処理では、生物処理に流動担体を使用していました。しかし、未処理の油脂分が処理系内に堆積したことで、担体表面に微生物が定着できず、生物処理本来の機能が発揮されていませんでした。結果として、油脂類を十分に分解できない状態が続いていました。

放流水n-Hex濃度
70 mg/L
基準値(30mg/L)の2倍超
油脂分が処理系内に堆積 流動担体に微生物付着せず 生物処理が機能しない状態 n-Hex基準超過が継続
3ヵ月後のn-Hex濃度
5 mg/L以下
基準値の1/6以下まで改善
EXドレインで油脂を分解 流動担体に微生物が定着
流動担体に油脂が付着すると、微生物が繁殖できる面積が減り、生物処理の効率が大幅に低下します。特に界面活性剤を含む排水では、この油脂の堆積が進みやすい傾向があります。

流動担体槽へのEXドレイン連続投入で、
油脂分解と微生物の定着を同時に実現しました。

採用した対策はシンプルで、流動担体槽にEXドレインを連続投入するものでした。油脂の分解を促進することで担体表面をクリーンな状態に保ち、微生物が付着できる環境を整えました。あわせて曝気量や栄養剤の調整も実施し、微生物の定着と馴養を支援しました。

導入製品
EXドレイン
油脂類を微生物で分解する液体製剤です。流動担体槽や活性汚泥槽などの生物処理系に直接投入することで、堆積した油脂を分解し、微生物が活動しやすい環境をつくります。食品排水だけでなく、化粧品・洗剤製造施設の複合油脂にも対応できます。
  • 油脂堆積を分解して担体を再生
  • 微生物の付着・馴養を促進
  • 連続投入で安定した水質を維持
  • 化粧品由来の複合油脂にも対応
  • 既存設備への追加投資不要
EXドレイン 製品画像 製品詳細を見る →
投入だけでなく、曝気量や栄養剤のバランスを同時に整えることが、微生物の定着を早める鍵です。EXドレインを入れれば即解決というわけではなく、運転条件の調整とセットで取り組む必要があります。

3ヵ月でn-Hexが1/14に。基準超過は、それ以降ゼロ。

n-Hex削減率
▲93%
70mg/L→5mg/L以下(3ヵ月の連続投入で達成)
以降は数年にわたり基準超過なし
改善前
70mg/L
/放流水n-Hex濃度(基準値30mg/L超過)
改善後
5mg/L以下
/放流水n-Hex濃度(3ヵ月後)
n-Hex以外の水質項目も問題なく維持できており、水質基準全体として適正な状態が継続しています。1ヵ月後には基準値内に入り、3ヵ月後には検出がほぼゼロになるスピードで改善が進みました。

投入だけでは足りない。微生物を育てる環境づくりが、成功の鍵だった。

EXドレインの投入が効果を発揮するためには、微生物が活動できる環境が整っていることが前提です。この工場では、油脂処理剤の投入に加えて、曝気量の見直しと栄養剤の添加を並行して実施しました。これにより微生物の付着と馴養が促進され、安定した改善につながりました。単に製品を投入するだけでなく、排水の性状に合わせた運転管理の見直しが伴わないと、改善速度が著しく遅れる場合があります。

排水性状の確認を怠ると、油脂処理剤を投入しても微生物が増殖できず、改善が進まない可能性があります。原水の成分と処理系の運転状態を把握しておくことが、対策の成否を左右する鍵になります。

同じことをやろうとして、うまくいかなかったケース。

EXドレインを投入しても期待した改善が見られないケースがあります。多くの場合、原因は製品の選択ではなく、排水の性状や運転管理の側にあります。

🧪
排水性状がアンバランスなまま投入
n-HexだけでなくBODや窒素バランスが崩れている場合、油脂処理剤単独での改善には限界があります。原水の性状分析と運転管理の見直しがセットで必要です。処理系全体の状態を確認せずに製品だけ替えようとすると、改善どころか状態が悪化することもあります。
🌬️
曝気・栄養剤の調整なしで投入
油脂処理剤を投入しても、微生物が活動するための酸素や栄養素が不足していては効果が出ません。曝気量の増加と栄養剤の添加を並行して行うことで、初めて微生物の定着が進みます。製品単独で解決しようとするのが、最もよくある失敗パターンです。
「製品を変えれば解決する」と思い込んで対策するケースほど、根本原因への対処が後回しになりがちです。水質超過が続く場合は、処理系全体の運転状態と原水の性状を整理することが先決です。

化粧品工場の油脂排水も、処理剤と運転改善で解決できました。

「食品排水ではないから油脂処理剤は効かない」と思われがちですが、化粧品・洗剤製造施設の油脂類もEXドレインで対応できることをこの事例が示しています。ポイントは、製品の投入だけでなく、曝気・栄養剤といった運転条件の調整をセットで行うことです。この工場では、設備の追加なしで3ヵ月以内に基準値を大きく下回る水質を達成し、その後も数年にわたり基準超過はありません。

「うちの排水は特殊だから難しい」と感じていても、処理系の状態と原水の性状が整理できれば、意外とシンプルな対策で改善できる可能性があります。現状のデータをお持ちであれば、簡単なヒアリングだけでもお気軽にご相談ください。

「うちの施設でも水質を改善できる?」まずはお気軽にご相談ください。

現状の排水性状・処理フロー・測定データをヒアリングしながら、改善の可能性をご提案します。

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