導入実績 / ケーススタディ
スープ工場の排水処理コスト削減
BEFORE 改善前

→
AFTER 改善後

結論
薬品を1種類に絞るだけで、年間370万円のコスト削減を実現。
RESULT
無機凝集剤を油脂処理剤に置き換えることで、年間約370万円のコスト削減を達成しました。
薬品・産廃コスト 894万円 → 524万円(約40%削減)。放流水質は維持したまま実現しています。
この事例では、処理フローの見直しと製品の切り替えというシンプルな対策で大きなコスト削減を実現しています。特別な設備投資は不要でした。
Chapter 1 ― 課題・問題
排水量は半分以下なのに、
処理コストはそのままだった。
設計処理能力400㎥/日に対し、生産品目の変化により実際の排水量は150㎥/日まで減少。しかし処理フローは見直されておらず、過剰なコストが発生し続けていました。
導入前の状況
- 設計処理能力:400 m³/日設備導入当初はフル稼働を想定した設計でした。
- 実際の排水量:150 m³/日(設計の37.5%)生産品目の変化により排水量が大幅に減少。設備能力と実態に大きな差が生じていました。
- 薬品+産廃コスト:年間894万円処理フローが最適化されていないため、コストが高い水準のままでした。
設備の設計値と実運用が乖離している施設では、稼働に問題がなくても薬品コストや産廃費用が実態に合っていないケースがよく見られます。まずは現在の排水量を確認するところから始めてみてください。
Chapter 2 ― 原因の仮説
排水量が減っても、
処理の仕組みはそのままだった。
排水量が大幅に減少した施設では、無機凝集剤を使った加圧浮上処理がオーバースペックとなり、不要なコストが発生していると推定されました。
設計処理能力
400 m³/日
設備導入当初の設計値
→
実際の排水量
150 m³/日
設計の37.5%まで減少
加圧浮上処理は油脂除去に効果的な手法ですが、排水量が設計値を大きく下回ると、薬品の消費量と産廃の発生量が相対的に過多になりやすい傾向があります。
Chapter 3 ― 実施した対策
3種類の薬品を止めて、
油脂処理剤1つに切り替えました。
加圧浮上処理で使用していたポリ鉄・高分子凝集剤・消石灰の投入を停止し、代わりに油脂処理剤を導入しました。
導入製品
ドレイン浄
界面活性剤由来の油脂処理剤。排水中の油脂を生物学的に分解し、後段の生物処理工程を安定させながらコストを削減します。
- 3種類の薬品を1種類に集約
- 加圧浮上処理の適正化を実現
- 産業廃棄物の発生量を抑制
- 生物処理工程の負荷を安定化
- 放流水質を維持しながらコスト削減
製品詳細を見る → 切り替えにあたっては、排水の油脂濃度や処理量を事前に確認し、適切な添加量を段階的に調整することが重要です。いきなり全量切り替えではなく、試験的な導入から始めることをお勧めしています。
Chapter 4 ― 結果
コストが約40%削減。水質も、しっかり維持。
年間削減額
▲370万円
薬品代+産業廃棄物処理費の合計
約40%のコスト削減を達成
改善前
894万円
/年(薬品+産廃)
改善後
524万円
/年(薬品+産廃)
削減額の内訳は薬品費と産業廃棄物処理費の両方から生まれています。特に産廃費用は、処理フローの変更によって大きく圧縮できる項目です。放流水質の基準はすべての期間で満たしています。
対策のポイント
切り替え前に、必ず確認しておくこと。
加圧浮上処理の運用を変更すると、後段の生物処理への負荷が大きく変わります。事前に変更可能かどうかを確認することが、成功の大前提です。
生物処理工程の能力算定を事前に行うことで、切り替え後も安定した水質を維持することができます。この確認を怠ると、処理性能の悪化につながる可能性があります。
よくある失敗
同じことをやろうとして
うまくいかなかったケース
油脂処理剤への切り替えは有効な手段ですが、進め方を誤ると逆効果になることもあります。
油脂処理剤の選定を誤った
排水の性状に合わない製品を選ぶと、急激な負荷上昇を招き、放流水質の悪化につながることがあります。
生物処理の能力算定をしなかった
事前の能力算定なしに切り替えると、生物処理工程が過負荷となり、処理性能が悪化するリスクがあります。
生物処理工程の能力算定を事前に行うことで、切り替え後も安定した水質を維持することができます。この確認を怠ると、処理性能の悪化につながる可能性があります。
まとめ
処理能力に余力があれば、コスト削減のチャンスがあります。
処理能力に余力がある施設では、界面活性剤由来の油脂処理剤への切り替えでコスト削減が可能です。まずは現在の排水量と処理フローを確認するところから始めてみてください。
「設計値通りに運転しているから問題ない」と感じていても、実排水量との乖離が大きい場合はコスト削減の余地が残っている可能性があります。現状のデータをお持ちであれば、簡単なヒアリングだけでもお気軽にご相談ください。
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